電気工事士として約40年間のキャリアを重ねてきました。電気工事士の資格を取ったのが高校生の頃。今でも第一線で働いています。電気は「正直」です。こちらが正しく扱えば、思った通りに動いてくれます。しかし、こちらに少しでも不手際があると、電気はうまく応えてくれません。そんな真っ直ぐな性質に、いつしか虜になっていました。電気のことを知れば知るほど、この仕事の奥深さに気がつきました。
これまで多くの現場を経験してきましたが、今でも毎日学びがあります。ベテランだからといって同じやり方にこだわらず、常により良い部材や工法を調べています。そして、手際の良さや正確さはもちろん大切ですが、何よりも言葉遣いやマナー、人としての礼儀の部分を一番大切にしています。やっぱり最後は人対人です。また次もお願いしていただけるような仕事をすること、これを日々心がけています。
今の時代、電気のない暮らしは考えられません。とても身近な存在です。工事が終わり、実際に明かりが灯った瞬間のお客様の笑顔が好きです。日本は災害が多い国ですが、地震や台風などが来て電気が止まると、改めてその偉大さに気がつきます。まさに生活の根幹を支える仕事に、やりがいと矜恃を感じます。